2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

綺麗な文を読める本

今日は、整った綺麗な文体で書かれていると感じた本を4冊シェアしたいと思います。 これからは今回のように、言葉一般に関する内容のことも時々書いていこうと思います。 ジャンルが多岐に渡っていますが、今回は文学的な美しさと知的興奮の両方を味わうこ…

コロナ禍さえも歌にして

今日は今年詠んだコロナに関する歌を介して、この一年を振り返りたいと思います。 いやーしかし、大変な一年でしたね。ニュースを見ても、ネットを見ても、人と話していても、聞こえてくるのはコロナの話ばかりでした。 第一、生活自体が変わってしまいまい…

「うまれる歌」と「つくる歌」

短歌をつくる中で、短歌には「うまれる歌」と「つくる歌」があると感じる。 つまり、勝手にひらめいてできてしまう短歌と、景色や心の動きをとらえて表現し、推敲の末、完成する短歌の二つ。 「うまれる歌」と「つくる歌」の違いはつくるときの脳の状態が「…

スマホの中に歌を詠む

(今日は、私が短歌を創作する過程を分析してみたので、シェアしたいと思います。) 冬のある休日。屋内で過ごす窮屈と暖房のなまぬるい空気に飽きた私は、解放と憩いを求めて近くの公園に出た。 冬の外気は冷たく、吸い込むたびに体を冷やす。空を見上げる…

消えた形式美

今日は、短歌を美しくする言葉の形式を考えてみようと思う。 ここで和歌を一つ。 八重律(やえむぐら) しげれる宿の さびしきに人こそ見えね 秋は来にけり 恵慶法師 古典的な言葉使いは時代が進む中で少しずつ、静かに、失われてきた。その中には、手放すに…

短歌に使える言葉たち

短歌の推敲は難しい。 あちらを変え、こちらを変えしているうちに前の味わいが失われたり、原型がなくなることもある。それではいけない。 そこで、ここでは語数を調整しながら元の歌の味を壊さずに、より引き立たせるための技法を考えてみる。 七五調の型を…

心に残る歌の技

今日は、心に残る短歌をつくるための方法を書こうと思う。 心に残る、味わい深い短歌をつくるための技法は次の三つ。 ①視点移動 ②命令形を用いる ③体言止め まず、①の「視点移動」から。これは歌の中で視界を移動させるということ。近くから遠くへ、狭いとこ…

古典が示す美の形

言葉は生まれ、うつろい、そして消えていゆく。そんな中でも私たちはおしなべてあるものに美しく、洗練されたものを前にした時の衝撃と感銘を覚える。それは古典だ。 方丈記の ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず とか 平家物語の 祇園精舎の…

作歌のための翻訳短歌

さて、もったいぶるのも何なので、さっそく短歌の作り方をシェアする。 現在の私の短歌創作法は名付けて「翻訳短歌」。 なんだそれって感じだが簡単に、しかもほかのやり方より結構いい短歌ができる方法だ。 翻訳短歌の流れは、①原型となる文章を作る↓②それ…