ブログ

散文-パラレルな存在-

散文-パラレルな存在- こんにちは、今日は、散文をつくったので共有したいと思います。 テーマは、認識と可能性と自己存在についてです。 * 私はあの日、自らに背を向けて歩き出した。 それによって、何かがゼロとなり、何かが無限となった。 (人生や時…

詩「未来のための言葉」

君と出会ったとき あたらしい僕をみつける 君と過ごして あたらしい僕が育ってゆく 嗚呼 夜が明けたら僕たちを語ろうか世界を語ろうか 嗚呼 鳥が鳴いたら未来を語ろうか過去を語ろうか 嗚呼 霧が晴れたら真実を語ろうか理想を語ろうか 嗚呼 水を汲んだら強さ…

短歌の型をめぐって

久しぶりに、短歌の型について思っていることを書こうと思います。 まず、短歌の形式美というものは確かにあります。 何か格調の高さを感じさせる、崇高な歌、おそらくその理由のすべてを言語化するのは不可能でしょう。 文法のみで説明することも不可能。 …

思い出の公園は

こんにちは。もう12月ですね。こうしてまた一年が終わる。 焦りと、あきらめ。いつもと違う空虚感。一方でいつもとは違うある意味での充足感。 正直に言うと、なかなか気持ちの整理がつきません。 なので今回は、短歌と短文のみにしたいと思います。 遥かな…

短歌に宿る人格

今日は、短歌に宿る個性について、常日頃感じていることを書きたいと思います。 最近、短歌には、それを読んだ人の個性が大きく反映されると感じます。 短歌より字数の少ない俳句に個性があまり出ないのはうなづけるとしても、詩、あるいは短い文章より短歌…

夏とAIおすすめの音楽

佇めば 夕日と我の 影法師静けさの中 夏を見送る 夏が終わりました。鳴いていた蝉はいなくなり、街はしんとしています。 今日は音楽に関することを書いてこの夏を振り返り、最後に短歌を添えたいと思います。 最近少し驚いたことがあります。 パソコンでネッ…

日々のうた

今日は、日常の出来事とともに最近詠んだ短歌をいくつか振り返りたいと思います。 先日までの暑さは異常でした。ふと見た空も、一面がギラギラして、見ていられない。日本が日本でないようでした。 見たことの ない鳥が飛ぶ 空もまた 見たことのない 色をし…

咲けや咲け

こんにちは、梅雨ですね。今年の梅雨は例年より、早いそうですね。 先日、家庭菜園の苗の植え付けを行いました。プランターをひっくり返すと、大きなみみず。 スコップでそっと、木陰に持っていきました。一生懸命土の上を這っているのを見て、みみずも頑張…

表も裏もある言葉

春の海。久しぶりの海。 去年の夏、波が荒いときは轟音と波しぶきに圧倒された。 今日の海は、只静かに寄せては返す。 海を前にたたずみ、ふと思う。 海ほど、豊かな恵みを与えてくれるものはない、と。 そしてまた、この海ほど簡単に人の命を奪うものはない…

コロナという共通体験

お久しぶりです。春ですね。 コロナ禍の生活も2年目になりました。 嵐が過ぎ去るのを待てば、また青空がみられると、考えていた一年前。 マスクを着け、手を消毒し、人と距離をとることは、今や当たり前のこととなりました。 私たちはもうこの生活を受け入…

言葉について思うこと

今日は、言葉というものについて、私が思っていることを書きたいと思います。 国語の成績は気にしなくていい 今でこそ、こうして短歌を詠み、ブログを書いていますが、中学生の頃なんかは「自分は国語が苦手なんだ」と思いこんでいました。 これは、実際に国…

はかりは今日も釣り合って

今日は、人生のどのような場面でも大切だと感じるバランスについて、私が思っていることをまとめてみたいと思います。 中庸(孔子)という言葉もありますが、どちらにも偏らないということが最も大切なことなのではないか。そのような思いをますます強く感じ…

歌で真理を確かめて

今日は、短歌を詠む中でもますますその重みを感じる諺をいくつかご紹介し、具体的なエピソードとともに振り返りたいと思います。 まずは、「千里の道も一歩から」。つい先日、今までに詠んだ短歌が三百首を超えましたが、まさか、こんなに続くとは初めは思っ…

短歌のために本を読む

今日は、短歌創作のために重要な読書について、どのように作歌につながるのか、そして本はどのように選べばよいのか、私の個人的な見解を書きたいと思います。 例えば、ある会社の名前を忘れてしまって、思い出せない。けれども、最初の一文字を思い出した途…

バランスのいい歌を詠む

今日は、短歌をつくるために大切だと思う「バランス感覚」について書こうと思います。 短歌を始めた頃は、七五調の型を守って、味わいや感動があればよいと、かなりアバウトな考えで短歌を詠んでいました。 しかし、詠んだ短歌の数が増えていくにつれ、私た…

和歌の形を考える

今日は、いくつかの和歌を比較して、共通する型を見出したいと思います。 というのは、私もいくつかの型を見つけてから、短歌をつくるのがかなり容易になったからです。 まずは最初の5文字で一つの名詞句になっているものをいくつかピックアップしました。…

イメージできる歌を詠む

今日は、読んだときに景色が目に浮かぶ短歌を詠むために私が工夫していることをシェアしたいと思います。 それは主に以下の通りです。 ①副詞を文末に置く②言葉のもつイメージを使う③動詞で修飾する(+歌全体の響きを工夫する) まずは、①「副詞を文末に置く…

綺麗な文を読める本

今日は、整った綺麗な文体で書かれていると感じた本を4冊シェアしたいと思います。 これからは今回のように、言葉一般に関する内容のことも時々書いていこうと思います。 ジャンルが多岐に渡っていますが、今回は文学的な美しさと知的興奮の両方を味わうこ…

コロナ禍さえも歌にして

今日は今年詠んだコロナに関する歌を介して、この一年を振り返りたいと思います。 いやーしかし、大変な一年でしたね。ニュースを見ても、ネットを見ても、人と話していても、聞こえてくるのはコロナの話ばかりでした。 第一、生活自体が変わってしまいまい…

「うまれる歌」と「つくる歌」

短歌をつくる中で、短歌には「うまれる歌」と「つくる歌」があると感じる。 つまり、勝手にひらめいてできてしまう短歌と、景色や心の動きをとらえて表現し、推敲の末、完成する短歌の二つ。 「うまれる歌」と「つくる歌」の違いはつくるときの脳の状態が「…

スマホの中に歌を詠む

(今日は、私が短歌を創作する過程を分析してみたので、シェアしたいと思います。) 冬のある休日。屋内で過ごす窮屈と暖房のなまぬるい空気に飽きた私は、解放と憩いを求めて近くの公園に出た。 冬の外気は冷たく、吸い込むたびに体を冷やす。空を見上げる…

消えた形式美

今日は、短歌を美しくする言葉の形式を考えてみようと思う。 ここで和歌を一つ。 八重律(やえむぐら) しげれる宿の さびしきに人こそ見えね 秋は来にけり 恵慶法師 古典的な言葉使いは時代が進む中で少しずつ、静かに、失われてきた。その中には、手放すに…

短歌に使える言葉たち

短歌の推敲は難しい。 あちらを変え、こちらを変えしているうちに前の味わいが失われたり、原型がなくなることもある。それではいけない。 そこで、ここでは語数を調整しながら元の歌の味を壊さずに、より引き立たせるための技法を考えてみる。 七五調の型を…

心に残る歌の技

今日は、心に残る短歌をつくるための方法を書こうと思う。 心に残る、味わい深い短歌をつくるための技法は次の三つ。 ①視点移動 ②命令形を用いる ③体言止め まず、①の「視点移動」から。これは歌の中で視界を移動させるということ。近くから遠くへ、狭いとこ…

古典が示す美の形

言葉は生まれ、うつろい、そして消えていゆく。そんな中でも私たちはおしなべてあるものに美しく、洗練されたものを前にした時の衝撃と感銘を覚える。それは古典だ。 方丈記の ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず とか 平家物語の 祇園精舎の…

作歌のための翻訳短歌

さて、もったいぶるのも何なので、さっそく短歌の作り方をシェアする。 現在の私の短歌創作法は名付けて「翻訳短歌」。 なんだそれって感じだが簡単に、しかもほかのやり方より結構いい短歌ができる方法だ。 翻訳短歌の流れは、①原型となる文章を作る↓②それ…