詩「時をたどって」

私は過去の上に立ち 私は過去の上に立っていない 世界がつらいのか 自らがつらいのか 世界と自らの距離がつらいのか 世界の明滅 自らの明滅 世界のゆらぎ 自らのゆらぎ それがつながるとき それがとだえるとき 新しい世界を 私の記憶が見つめる 誰かと 誰か…

詩「ゆらぎ、命、波」

僕は波を見ている 僕は風を聞いている 忘れられないこと 忘れてしまったこと 僕に関係がある 本当にそうだろうか 僕には関係がない 本当にそうだろうか 君にとって特別な日 僕には関係がない 僕にとって特別な日 君には関係がない 人の声が離れてゆく 理が…

詩「悶歌」

君に触れてはいけない 君は禁断の果実 静かな湖 いたいけな天使 天空の稀人 君はわからない 君の不思議な微笑み あか抜けた歩調 穏やかな憩い 魂の静けさ 君は話さない 君の憂愁を 憧憬を 痛みを 心のよすがを 君はいつも 近くて遠く 淡くて濃く ゆるみとは…

詩「君の思い出」

アルバムに 君は笑ってこみ上げた あの日の思い はにかみと なつかしさまたこの胸に 鼓動を打って あまりにも 君は優しくあまりにも 僕は足りない 言の葉の 降り積もるよりこの胸は 高鳴っていた 君は只 いつも笑って近くにいて 近づけない 沈黙に 緊張をし…

詩「木漏れ日の記憶」

こんにちは。今日は、以前に書いた詩をシェアしたいと思います。 ーテーマは、「夏の思い出」。詩「木漏れ日の記憶」* いつもの道を来た何度目の分かれ道だろうかそこに君はいた白い衣をまとい君が来たのだろうか僕が来たのだろうか君は笑った僕は近くに座…

詩「みちのはてまで」

こんにちは。 今日は、一人でいるときにつくった詩をシェアしたいと思います。 ーテーマは、「時間と、人と、思いの中で」。 詩「みちのはてまで」 * 真っ暗な場所から生まれて 真っ暗な場所へ帰ってゆく 自分は何者かという問い 空は果てしなく青く 大地は…