詩「ゆらぎ、命、波」

 

僕は波を見ている 僕は風を聞いている

 

 

忘れられないこと 忘れてしまったこと

 

 

僕に関係がある 本当にそうだろうか

 

 

僕には関係がない 本当にそうだろうか

 

 

君にとって特別な日 僕には関係がない

 

 

僕にとって特別な日 君には関係がない

 

 

人の声が離れてゆく 理が集まってゆく

 

 

未来と過去に 明滅する光と今を生きる

 

 

道と追憶 空を仰ぐ思い

 

 

世界は悠然と 時間は連綿と

 

 

ここは何処 私は誰という声を

 

 

風がかき消した

 

 

胎動とゆらぎの中で

 

 

消えていくもの

 

 

静かに残ったもの

 

 

始まりの合図 終わりの合図

 

 

僕は気づけばそこにいて

 

 

僕は気づけばそこにいない

 

 

 

 

 

 

いつも読んで下さり、ありがとうございます。